リレー小説

「リレー小説 ver.1」

とりあえず、一万ヒットということでリレー小説でもしようと思います。

実は小説書きてぇ!!ってな人も、そうじゃない人も参加していただけたら嬉しいです。

とりあえず、最初は俺が書きます。話の筋とかは全然考えていないんで、適当に続けてください。文体も、書き方も自由で結構です。




その日、俺が起きると何やら身体に違和感があった。
いつもと同じベッド、いつもと同じ部屋、いつもと同じ風景。なのになぜか少し違って見える。
俺はとりあえず起きだして、鏡の前に行った。
鏡を見てみると、そこにいたのは……

(miyama)




絶世の美男。
そう、それはセ○ムが最高レヴェルで24時間体制で守り続けなければならないほどの、一人イケメンパラダイス。
……研ぎ澄まされてはいるが嫌味ではない程に筋肉は錬磨され、謂わば人間の肉体美としては完成された剛体さと可憐さをその一身に背負わされてしまった、罪深き肉体。
眩い光沢を今にも放たんとばかりに肌は生きた陶器かのように艶かしく、顔立ちからは獅子のような気高さと仔猫の愛くるしさが感じられ、美しい……いや、これは最早恐ろしい、恐ろし過ぎる美しさ、いやいや、既に言語でこの美しさを形容せんとするのがおこがましい、言うなればこれこそ「美」の「真理」。
数多多くの芸術家達が人間美の至宝と崇め、彼ら凡夫の生涯を懸けては、恒常永久な美として作品を介し残そうと試みるであろう……だが、それはきっと適わない、何故なら彼は美しすぎるのだから。
老若男女の区別なく、目を合わそうものならばその華奢で力強い長身の身体をひしと腕に抱き、「美」の象徴たる唇に接吻せずにはいられなくなるであろう。
この男……それほどに美しすぎる。
おそらく、神は一つの罪を冒してしまったのだ。
それは人の身でありながら完成されている存在を世に生み出してしまったこと、この「美」の存在こそが神の罪である。


「あぁ……俺ってどうしてこんなに美しいのだろう……なんてな……」

鏡に映った姿に変わり映えは無かった。
寝癖を残した冴えない男の姿、紛れも無く俺だ。
だが、違和感は拭い去れない。

「……ふぅ、そうだよな、こんなの単なる思い違い思い違い…………あぁ、きっと昨日のアレだ…そう、お隣さんから頂いたアボカド……アレを生で食ったのがいけなかったんだ……それがこの得体の知れない違和感の原因に違いない!」

一人合点がいったので、昨夜食い残したアボガドを調べようと台所へ向かう。
だが、台所にも部屋の何処にもアボカドの姿は無かった。

「アレ?おっかしいな〜?確かに、半分は残しておいたはずなのに……」

俺は未だ謎を拭い去れぬままに、とりえあえずは仕事の為に家を出ることにした。

―――彼はこの時は、知る由も無かったのである。
そのアボカドが実は……
”悪魔の実”であったことを―――

家を出て数分の後、俺は体に起きた異変を実感として知ることとなってしまう。

(反骨・S・ラントム)




俺は家を出て、会社へと向かう。

俺の会社は電車で三十分ほどのところにある。

俺は最寄り駅へと向かった。

(miyama)




いつも通りの時間の電車に乗り、いつも通りにコンビニに寄り、いつも通りに会社に行き自分のデスクに向かう・・・

おっと忘れるとこだった、コンビニで買った栄養ドリンクをいつも通り飲まないと・・・

コンビニで買った栄養ドリンクをビニール袋から出そうとしたその時

パリーーン!!

「!」

・・・最悪だ・・・落としてしまった・・・元気の源を・・・

俺は鋭い眼でこちらを睨む上司の機嫌をこれ以上悪くしないように猛ダッシュで片付ける

『はあぁぁ〜〜ついてねえなぁ〜〜何で落とすんだよマイハンド・・・』

俺は自分の手に心の中で文句を言いながら濡れたズボンをハンカチでふいていた時

「あれ?着信きてる?」

ポケットに入っていた携帯の着信シグナルが点滅していることに気づく

「・・・あっれ〜おかしいなぁ〜ちゃんとバイブきかせてたはずなのになぁ〜・・・うわっ6件もきてる!なんで気づかなかったんだろ・・・頼むからお得意様とかじゃありませんように!」

ささやかな願いを胸に着信履歴を確認する、その願いどおりお得意様からではなかったが、その電話はすべて、以外な人物からだった

「・・・お隣さん?なんだろう?こんな朝に?」

そう、その6件の着信はすべてお隣さんからだった

「もしかしたら俺の家で何かあったのかも!掛けなおしてみるか・・・」

空き巣や火事などいろんな事態が頭をかけめぐるなかお隣さんに掛けなおす

「あっもしもし!どうしたんですか!何かあったんですか!?」
「・・・食べました?・・・」
「・・・はい?」
「昨日差し上げたアボカド・・・食べました?・・・」

昨日もらって食べた、今朝の得たいの知れない違和感の原因(であると思われる)アボカドを思い出す

「ああ!食べました!食べました!おいしかったですよ」
「・・・・・・実は・・・あれ・・・悪魔の実なんです!」
「・・・・・・・・・はい?」

『あのゴ○ゴ○とかの?まじで!俺超人の仲間入り!?』

「えっっと・・・それはどんな実なんですか?」

淡い期待を抱きながら聞いてみる

「・・・・・・・・・死ぬんです・・・」
「・・・・・・・・・・・・はい!!??」

俺はお隣さんの一言を聞いて今日がエイプリルフールかどうか確かめた、いや、そうであってほしかった

「死ぬんです・・・五感が一週間にひとつぐらいのペースで無くなって、最期には見えない、聞こえない、におわない、味わえない、感じない・・・そんな絶望をあじわいながら死んでいくんです・・・」
「・・・」
「信じてもらえないかもしれないけど本当なんです・・・」

俺はお隣さんの話を疑わなかった、いや、疑えなかった・・・なぜなら俺は、電車でのつり革、コンビニで店員から渡されたおつり、コンビニのビニール袋、さっき落とした栄養ドリンク、そして今右手に持っている携帯電話、そのすべての触感を覚えていないし、感じることが出来なかったからだ・・・

(世界一浅い位置に立つ者)




「もしもし」
お隣さんの声で俺は我に返った。

「私の話、信じてもらえますか?」
「……はい」

俺は力無く答える。あぁ、なんで、なんで、なんで。まだ、俺は若いのに。どうしてこんな事に……

「でも、一つだけ助かる方法があるんです」
「えっ?」
「毒消しの役割をする実があるんです」
「それはどこに?」

お隣さんはしばらくの間、沈黙していた。そして、電話から掠れた声が聞こえてきた。

「この町の何処かにある伝説の八百屋『八百八』の店頭に積んである八百八のアボガドのどれかです」

俺は思わず膝をついた。

(miyama)




「八百八・・・昨日つぶれたんだよなぁ・・・」

お隣さんの電話を切ってから自然とそうつぶやいていた。そう・・・『八百八』とは伝説の八百屋としてこの町で噂になり、七不思議のひとつとして数えられている八百屋なのだが・・・なんてことのない俺の幼なじみの家なのである。

「・・・・・・行ってみるか・・・」

もしかしたらアボガドだけでも置いてるかもしれない、そんな期待をこめて足を進めようとする、・・・が

「行きづらいよなぁ・・・」

考えてみてほしい、昨日つぶれたばかりの八百屋に行って「あの!野菜まだ残ってます?」なんて軽々しく聞けるだろうか?
聞けないね!俺は聞けない。まして、いや、なによりも幼なじみの家だぞ。行きづれえよ・・・


「すいませーん!あの〜野菜ってまだ残ってます?」

行きづらい、行きづらいよ!でも!!こっちは命がかかってるんだ!!行かないと!行かないと死んじゃうからね!!冗談抜きで!!
あれだよ!なんか五感があれで最後はあれだよ、あれ!あれで死んじゃうんだよ!!行くよ!絶対行くよ!俺は行くよ!!グッバイ俺の羞恥心(?)!!!

「はい〜あのすいませんよく聞こえなかったんでもういっか・・・お兄ちゃん?」
「ん?桃!?久しぶりじゃないか!正月以来か?」
「うん!た〜だ〜し、二年前のね〜」

こいつの名前は桃花、さっき言ってた俺の幼なじみである。ちなみにお兄ちゃんと俺がよばれているのは俺の趣味などではなく、ただ単に5歳俺の方が年上なので自然とこう呼ばれるようになっただけである。もう一度言っておくが俺の趣味ではない。

「え!まじで!?そんなに会ってなかったっけ」
「まじで!一緒に初詣に行ったっきり一回も会いにきてくれなかった!」
「あ〜・・・ごめん!就活とか忙しくてさあ〜会いに行ってる暇とかなかったんだよ」
「・・・」
「あの〜桃花さ〜ん・・・もしかして〜・・・怒ってる?」
「・・・・・・」
「ごめんって!忘れてたわけじゃなくて忙しかっただけなんだって!」
「・・・・・・・・・」
「わかった!今度なんかおいしいもんおごってやるから!な!機嫌直してくれよ〜」
「ぷふふっ。あははっ!あいかわらず女の子には頭があがらないんだね〜」
「!・・・お前・・・じゃあ」
「冗談冗談♪ちょっとからかっただけ」
「はあ〜〜・・・お前なあ〜」
「ところでどしたの?何のよう?」
「!」

『忘れてた・・・俺、死にかけだったんだ』
こいつと一緒にいるとどんな不安もいつもかき消されてしまう。あやうく来た理由を忘れるところだった。

「おじさんは?聞きたいことがあるんだ」
「お父さん?お父さんなら漁にいったけど」
「ふ〜ん漁ねえ〜・・・・・・漁?」
「そう本格的に漁師になるんだって。だから八百八は店じまい!」

そう八百八が伝説と呼ばれる理由は魚介類も一緒に、というか魚介類のほうが多く店に並んでいる八百屋だからだ

「うちのお父さん、魚は自分で獲ってくるのに野菜は適当に入荷してくるからよくわかんないものまで入荷してたから大変だったんだよ〜。朝鮮人参おいてる八百屋なんて普通ないでしょ」
『いや、カジキマグロの解体ショーをしていたことの方が不思議なんだが』
「この前なんか悪魔の実なんて変なもの入荷して、お客さんに売っちゃったんだよ〜」
「!」
「ん?どしたのお兄ちゃん、まさかたぶらかした女の人に恨まれてたべさせられちゃったの〜?」
「桃!教えてくれ!!解毒のアボガドはどこにあるんだ!?」

俺は桃に今までのことを説明した、そのあいだ桃は暗い顔をしながら俺の話をじっと聞いていた

「・・・その様子だと、もうないんだな・・・アボカド」
「・・・・・・ごめん・・・」
「別にお前が謝らなくていいよ。それにしてもど〜しよっかな〜・・・・・・いっそ五感全部無くなる前に死ぬか」
「だめだよ!!!」
「えっ!?」

俺は今まで聞いたこともないような大声で叫ぶ桃にあっけにとられていた

「死んじゃだめだよ!探そうよ!アボカド!まだどこかにおんなじ実があるかもしれない、ほかに方法があるかもしれない、だから死ぬなんて言っちゃだめだよ!!」
「・・・そうだな、まだ終わってないもんな、まだ希望があるかもしれないもんな・・・」
「そうだよ!一緒に探そうよ!助かる方法!」
「ああそうだな一緒に・・・一緒に!?」
「八百八の娘としてさいごまでつきあうよ!てか置いていったら今度こそ許さないからね♪」
「・・・・・・・・・」

・・・こうして俺たちの長い旅が始まろうとしていた。

(世界一浅い位置に立つ者)




と意気込んではみたものの、手がかりは無いのだ。
全国津々浦々の八百屋を回るが、「悪魔の実」の情報は伝承として残るのみであった。
曰く、その味は太陽のようにまろやかで、舌触りは月面のように滑らかで、のどごしには風のようなさわやかな清涼感が残るという。
ただ、この時点で俺の記憶と大分に食い違う。
あの味はアボカドの形をした野菜、つまりアボカドそのものであった。
やはり、伝説とは脚色されてナンボなのであり、真実は闇の中に埋もれるのみ。

ちなみに、旅の中で桃は敵スタンドの奇襲を受け、現在病院にて療養中である。
命に別状は無いが、かなりの重症らしい。
とりあえずは彼女は事実上の戦線離脱、再起不能と言って間違いはない。

俺は今、ジョースター一行の泊まるホテルの一室にいる。
俺は椅子に腰掛ける筋肉質の老人、ジョセフに苛立ちを孕んだ言葉を投げかける。
「なぁジョセフさん、いったい俺はいつ悪魔の実の解毒方法にたどり着けるんだぁ?」
「あぁ、ワシらはエジプトのカイロに一刻も早く行かねばならん」
「よし。そこに、あるんだな、悪魔の実の解毒ほ―――」
「そうだ、ワシらの宿敵DIOはそこにいる。ホリィのためにも急がねばならん」
「いや、前々から言おうと思っていたんだが・・・誰だそいつは?」
カーテンの傍に立つポルナレフと承太郎が矢継ぎ早に言葉を返す。
「て言うか、アンタこそ誰だ?」
「やれやれだぜ」

などとJOJOワールドにお邪魔してる間にも二週間の時が過ぎ去り、触覚に続き味覚、嗅覚すらも既に俺の世界からは失われていた。

タイムリミットは、残り二週間。

(反骨・S・ラントム )




「とにかくアボカドのあるところへ行こう」

そう思い立った俺はジョースター一行に別れを告げ、アボカドの生地、メキシコへと飛んだ。

メキシコに到着した俺は取り敢えず近くを散策してみることにした。

「あれは何だ?」

遠くに見える、青々とした実がなった木。あれは……

俺はすぐにその木へ向かって走り出した。途中、有刺鉄線があったが、触感のない俺にとっては屁でもなかった。

「アボカド……」

目の前には大量のアボカドのみがたわわになっていた。まだ熟してないのか少し青い。

次の瞬間、俺はアボカドに齧り付いた。幸い、味覚も失われているので少し青くても問題はない。

ただ、ただ、俺は咀嚼する。この世の何処かにあるアボカドを食べないと俺は死んでしまうのだから。

死にたくはない。というか、なぜ俺が死ななくてはならないのだ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。

結局、俺は畑の持ち主だと思われる男達に連行されるまで、アボカドを貪り続けていた。

(miyama)




目をあける。
ふかい眠りにあったような、ずっとまどろんでいたような、それが何度あったのかわすれたような、いくどめかの夜。
ここは留置所のような場所。
外国人という事で裁定をくだすにも手続きなどで時間を必要とするらしく、裁判がはじまるまで俺はここで拘留される。
「最低でも2週間はかかる」
カタコトの日本語で弁護士にそういわれた俺は、すべてのむつかしい概念をやめることにした。

もうしゃべらない。
もううごかない。
もうかんがえない。
もういきない。
もうあらがわない。

俺は今となっては仏像となんらかわりない。
くらい暗闇のなかでただ、今をすごす。

ただ少し、これまでかんちがいし、あやまり、きづかなかった、そんなことがわかった。
俺は「おれ」じゃないこと。

そしてやっとわかったんだ。
名前は、姿は、感情は、理性は、思考は、名辞でしかない。
つまり俺の存在なんかは妄執で、自明なわけがない。
俺は「おれ」の存在を今更になって理解した、はずかしながら。
「おれ」はいるわけでもいないわけでもなく、「いま」「ここ」に「あった」のだ。
記憶の果て、事実の婉曲、確立の惑い、過去の研鑚、現実の再構成、虚無の実存。
そうして宇宙誕生の瞬間の偶発性とおなじように、「おれ」が「あった」のだと。
どうでもいいことだけど、わかったんだ。
でもこれが多分、真理だ。

そうしたら「死」の恐怖がやわらいだ気がしたし、無限の宇宙と一体になれるなぐさめになったし、いずれ消え去るこの場所をおもうとせつないし、やっぱりかんがえるのはこれ以上はよそうと。

そう思った。

(doi)




「…にぃ……ん…」
遠くの方から何かが聞こえる。でも、もう気にしない。下手な希望はさらなる失望をもたらす。
「おに…………ん」
いっそのこと、全ての感覚がなくなればいいと思った。そうすれば惑わされることも……
「お兄ちゃん!!」
その声に俺は目を覚ました。いつの間にか眠っていたらしい。
「桃? なんでお前がここに」
「いいから。事情は後で。とにかく早くここから逃げなきゃ」
周りを見渡すと牢屋の扉は開かれ、手錠もいつの間にかはずされている。
「桃。お前いったいどうやってこんな事を」
「いいから早く」
そう言うと、桃は俺の手を握り、駆けだした。俺はそれに引きずられるように走り出す。
牢屋から遠く離れた頃、やっと桃は俺の手を離した。
「ここまで来ればもう大丈夫ね」
「桃、お前いったいどうして?」
桃は俺の言葉を無視して、俺の身体を調べる。
「やっぱり怪我してる。幾ら痛みが無くても、ちゃんと治療しないと」
そう言いながら、桃は背負っているリュックサックから治療道具を取りだし、俺の治療を始めた。
「桃、俺の話聞いてるのか?」
「聞いてるわよ。でも、もう少し待ってくれる? あの人が来てからの方が分かり易いから」
「あの人?」
「そう。私がお兄ちゃんを助けられたのは全てその人のおかげなの」
「その人っていったい……」
その瞬間、後ろで何かがうごめく音がした。俺はゆっくり振り返った。そこにいたのは……

(miyama)




ドラえもん。
いや、権利関係怖いし、みたいなやつな。
なんか眉毛とかついてるし。
まぁ、四次元ポケットも付けてるし、ドラえもんでもいいよ。

んで、もしもボックスとかで、これまでの事全部帳消し。
俺は死なないし、半分残ったアボガドの謎も闇の中。
どうよ?すごくね?
全部の問題を解決しちゃったぜ、わっはっはっは。

ま、いちおオチつけるとするなら、俺と桃は結婚した、ってことでヨロシク。
今は子供三人と仲良く暮らしています。
わーい、しーわーあーせー。

あ、あとお隣さんは死にました。
全身がさかむけになってお亡くなりになりました、ぷぷぷ。
なんか俺に悪魔の実(笑)押し付けてきたし、たぶん悪者でしょ?
悪は倒されなければなりません。
正義は必ず勝つのです。
かーんぜーんちょーあーく

いやー、よかったねー。
めでたしめでたし。

(土井)