こんちゃんが書きぞめ

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「初恋」


『なんやねん〓お前いったい誰が好きなん〓』
そう言ったのは小学校以来からの親友の白石だった。
オレは小学生時代から好きな女の子がコロコロかわり変わるたびにその白石に打ち明けていた。
もちろん小学生だから軽い気持ちだし本気ではなかったがその度に『また変わったのかよ』と思っていたんだろう。

そして中学に入り、すぐだった。
クラブで一緒になったある女の子矢口を好きになり、白石に打ち明けた。
と、こう言い返してきたのだ『なんやねん〓お前いったい誰が好きなん〓』その時のオレもまだ本気ではない
『次こそホンマにあの子が好きやねん』と意地になりそう言い返した。
深くため息をつく白石だったがオレは白石がうらやましかった。
小学生時代からモテていた白石、そんな白石がうらやましかった。
そうこうしているうちにクラブの男女の間にも和ができ、とけこんでいた。
もちろんオレは矢口との会話が多かった。
もうそのころにはアドレスも知っていて、遊んだり、やりとりも結構あった。
オレの中ではかなり良い感じと思いこんでいた。
オレの心の中いままでにないでいつもと違う何か別の感情があった。

しかし2年になり事件が起きた。
矢口が野球部一のイカした男、山邑と付き合いだしたのだった。
その時は強がり、普通を装っていたがこれもいつもと違う感情があった。
初めてこんなことで悔しかった。
そのままアドレスも変えられ他の男ともしゃべっちゃいけないと言われていたのだろうか、その時からあまり会話がなくなった。
そのまま数ヵ月が過ぎ何も出来ないままだった。
しかし想いだけは強くなっていった時が立てばたつほどに、そしてこの想いを直接伝えることが出来なくなることが近付いてることも忘れて…………

そして卒業前、矢口と山邑が別れたという情報が入った。
これはチャンスと思い告白しようとするがこれまでの想いが強すぎて、と言うよりやっぱり今更…なんてことも思ってしまいその時はそう流してしまったていた。
そして中学最後の日、卒業式がきた…
みんなが感動に浸っているなか、オレは悩んでいた。
想いを打ち明けてこのままの関係を壊したくないともやっぱり想いを伝えたいとも思った。
そして最後のそれぞれ運動場での写真撮影。
オレは矢口と写真を撮る約束をしていた。
そして最高のシュチュエーションでの写真撮影、そのあとの最高の雰囲気、
オレは告白…………しなかった。

やっぱりオレはこのままの関係を壊したくなかった。
このことも白石には打ち明けた。
白石及び友達には、なぜ告白しなかったのかと聞かれたがオレはこれでいいと思っている。
その時後悔しないほうを選んだオレなんだからあとから悔やむことはない、それを悔やんでしまえばその時の自分が心にうそをついたみたいでいやなんだ。


※※※この小説は名前などは実際僕の周りにおらず、ストーリーも半分がフィクションでございます〓〓


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